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春霞の人と酒
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醸造元
秋田県仙北郡六郷町
合名会社 栗林酒造店

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kanehati@obako.or.jp


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イラスト

春霞の人と酒


名水百選清水の里 清酒 春霞 栗林酒造店

清酒 春霞

春霞は明治7年(1874年)創業で、創業者は五代目栗林直治。 仙北平野の良質の米と、六郷町の豊富な地下水に恵まれ、育まれてきました 。現在の当主は栗林啓亮で、酒屋を始めてから六代目になります。

創業当時は泉川などの銘柄で出荷していたようで、 春霞の銘柄はいつごろから使われたのか定かでありません。 この銘柄は、謡曲「羽衣」の一節、「春霞たなびきにけり久方の〜」から取ったということです。 また、「霞」が古くは酒の異名であったことにちなんだ、とも言われています。

ちなみに蔵の所在地である秋田県仙北郡は秋田の中でも酒造りが盛んな地域であり、 現在も十軒以上の造り酒屋があります。中でも六郷町は五軒の酒屋があり (明治のころはもっと多かったようですが)、この地域では昔から、 酒造りを行う条件に恵まれていたと考えられます。

地図 六郷町

亀山杜氏写真

地元杜氏と地元の蔵人

春霞の杜氏、亀山精司(写真)は、地元の六郷町生まれ、 蔵に入ってから四十年以上になります。もと師(酒母造りの責任者)などを経て、 杜氏となりました。九号酵母を好く使い、全国新酒鑑評会で金賞を五回受賞しています。

冬季だけ蔵に入る蔵人は六人います。これに杜氏と女性一人を含む八人で、 一本一本、手造りをしています。この八人は夏の間は農業に携わっていて、 米に対する知識、こだわりも十分です。山内村からの蔵人が多い秋田県の中で、 全員が近隣に在住するというのは珍しいことかもしれません。

写真の仕込み蔵は昭和初期に建てられたもの。 春霞の蔵はトンネルのように百メートル位延々続いており、一本蔵と呼ばれています。 手前から「前の蔵」、「仕込み蔵」、「槽場(ふなば)」と続き、 槽場の奥は貯蔵用になっています。外には大きな栗の木が、蔵に沿って数本そびえています。 これが栗林の仕込水の由来です。

蔵正面写真