ハリのある魚で「ハリザッコ」
蔵の所在地である秋田県六郷町には六十を越える湧水があり、
これら湧水群は名水百選、水の郷に指定されています。
町には上水道が無いので、この六郷の天然水で生活をしています。
数ある清水の中には氷河期の生き残りと言われる淡水魚「イバラトミヨ」(通称ハリザッコ)が
生息しています。背中に針のようなトゲがあるザッコ(魚)なので、「ハリザッコ」なのです。
水温が年間を通して十五度前後のきれいな湧き水に住む、
学術的にも貴重なこの小魚は、秋田県では絶滅危惧種に指定されています。
つまり、ハリザッコが六郷の清水に棲んでいることは
六郷の水がそれだけ豊かで、きれいなことの証しとも言えます。
近年では六郷小学校、六郷中学校の児童生徒が飼育を行なっていて、
ふ化に成功するなど、その成果はマスコミで度々話題になっています。
|