蔵の風景 2
一麹、二もと、三造りという言葉がある
ように、麹(こうじ)と酒母(もと、とも
言います)は酒造りに重要であり、優れ
た技術と経験が必要とされます。吟醸仕
込みの際は、蔵に泊込みです。
麹は蒸した米にコウジカビを生やした もので、酒造りには欠かせないもの。 酒の香味を左右する最も重要な工程の ひとつと言われます。 作業は真冬でも室温が25度を越える 麹室(こうじむろ)という部屋で行な われます。
吟醸酒の麹作りはとても手間がかかります。 写真のような小さな箱に少量ずつ米を入れ、 一つ一つ手入れする作業は徹夜になります。 杜氏と麹師の経験と技が必要です。
酒母は米と麹と水を混ぜ、発酵に 必要な酵母を育成したもの。これ がなければ発酵が始まらない、文 字どおり酒の母親のようなもので す。写真では分かりにくいですが 発酵の白泡がたくさん出ています