■厚い（あつい）唇の子も、薄い（うすい）唇の子もいるけれど、ほっぺたと協力（きょうりょく）して色々な働（はたら）きをしているんだ。

●しっかり閉（と）じてごはんやお菓子（かし）が口からこぼれないようにする。 ●食べ物を歯の上にのせて噛（か）みやすいようにする。 ●熱（あつ）いお茶や、冷（つめ）たいアイスの温度（おんど）を敏感（びんかん）に感（かん）じとる。 ●ストローで飲（の）むときは、しっかり閉（と）じて飲み物を吸（す）いこむ働（はたらき）きをする。 ●歯の内側（うちがわ）にある舌と、外側（そとがわ）にある唇（くちびる）と頬（ほほ）がバランスを取りながら歯並び（はならび）を良くする。 ●唇をしっかり閉じて、ほっぺたを左右にふくらませながら、ブクブクうがいをする。 ●言葉（ことば）を話すときに働く。「ま」と発音（はつおん）するとき、唇はどう動くだろう。

■唇（くちびる）はへの字にしたり、とんがらせたり、丸くしたり、いろいろな形に動かせるけど、これは唇の周（まわり）りに筋肉（きんにく）があるおかげなんだ。顔の皮膚（ひふ）の内側（うちがわ）には、いろいろな小さな筋肉（きんにく）がたくさん付（つ）いていて、その筋肉が動くことによって、笑（わら）った顔や、怒（おこ）った顔や、悲（かな）しそうな顔の表情が出来上がる仕組み（しくみ）になっているんだ。こういう筋肉を表情筋（ひょうじょうきん）と呼（よ）ぶんだ。