歯の学校-大曲分校-  
動物の歯!!

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- 歯と食べ物 -



動物にはライオンのように肉だけ食べるもの、馬のように草だけ食べるもの、人間のようにどちらもたべるものなどいろいろいるが、食べ物の種類(しゅるい)や食べ方によって歯の形はさまざまに変わっているんだ。つまり食べ物と歯の形には密接(みっせつ)な関係(かんけい)があるんだよ。






肉食動物
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 肉食(にくしょく)動物の歯 

 肉をさいたり骨(ほね)をかみくだいたりするために、すべての歯が(するど)とがっているんだ。臼歯(きゅうし)は肉を切り裂(さ)はさみのようなかみ合わせになっているよ。特に犬歯が良く発達(はったつ)して、敵(てき)と戦(たたか)うための武器(ぶき)となり、顎(あご)の力が非常(ひじょう)に強いんだよ。

 


 

 草食(そうしょく)動物の歯 

 臼歯(きゅうし)(たい)になっていて、草をすりつぶしやすくなっているよ。犬歯はあまり発達(はったつ)していないんだ。草や葉(は)は消化(しょうか)しにくいので、胃(い)や腸(ちょう)に特徴(とくちょう)があるんだよ。くだものを食べる動物の臼歯はつき臼(うす)のような形をしていて、くだものを押(お)しつぶすようにして食べるが、草を食べる動物の臼歯はひき臼のような形をしていて、あごを前後左右に動かしてすりつぶすようにして食べるよ。

草食動物  

 


 

 雑食(ざっしょく)動物の歯 

 肉食動物と草食動物の歯の特徴(とくちょう)の中間の形をしているよ。つまり前歯は平(ひら)べったくてはさみのような働(はたら)きをし、臼歯(きゅうし)うすのように食べ物をすりつぶす働きをするんだ。

雑食動物  





 さかなの歯     

 魚の歯は、食べる「えさ」によっていろいろな形に変化(へんか)しているよ。プランクトンを食べる魚から、海草(かいそう)を食べるもの、小さな魚を食べるもの、貝やサンゴを食べるもの、さらには人間まで食べてしまう「ジョーズ」なんかもいるからね。
 歯の形や並び方によって次のような多くの種類(しゅるい)がある。
 ・切歯状(せっしじょう)歯 ・犬歯状(けんしじょう)歯 ・臼歯状(きゅうしじょう)歯 ・円錐(えんすい)歯 ・歯板 ・ハケ状歯 ・櫛状(くしじょう)歯 ・剛毛状(ごうもうじょう)歯 ・絨毛状(じゅうもうじょう)歯 ・咽頭(いんとう)歯 ・粒状(つぶじょう)歯 ・敷石状(しきいしじょう)歯・・・など。
  それぞれの呼(よ)び名からおおよその形態(けいたい)が想像(そうぞう)できると思うから、みんなで考えてみよう。  



 虫を食べる動物 

 昆虫(こんちゅう)やクモ、ミミズなどを食べる動物には、歯があるものとないものがいるよ。歯がある食虫類(しょくちゅうるい)の臼歯(きゅうし)には突起(とっき)があり、硬(かた)い虫を噛(か)み砕(くだ)くことが出来るし、前歯はピンセットのように虫を捕(つか)まえる働(はたら)きをするんだ。

 

 モグラは、ミミズや地虫を、小さくならんだ歯でこまかくかみながらたべる。

 リスやネズミの前歯は、のみのようで、かたい木の実(み)でも、らくにかじることができる。

 





野生(やせい)の動物は自然(しぜん)のものを食べているので、虫歯になることはほとんどないんだ。ところが動物園の動物は、見学に来る人たちにお菓子(かし)などをもらって食べるので、虫歯ができてしまうことが多いんだよ。かわいいからってあんまり動物にお菓子をあげちゃうと、後で歯が痛(いた)くて泣いてるかもしれないよ。






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