8.口や顎等、口の周囲のケガ
 
8.口や顎の周囲のケガ

 スポーツ、転倒、打撲等で口の中を切ったり、歯が折れたりまた顎の骨折等急を要することがあります。
 口の中の傷や唇の傷で血が出ている場合は、清潔なガーゼや布又は硬く丸めたティッシュペーパーで強く圧迫して受診して下さい。また、打撲で歯がそっくり抜けてしまった(歯周病でぐらぐらしていたものは例外です)場合は、抜けた歯を生理食塩水が理想的ですが清潔な水(蒸留水、精製水が良い)や牛乳(無菌なもの)、あるいは汚れていなくて口の中に留まっていたものはそのまま口にいれて呑み込まないようにできるだけ早く受診して下さい。歯を洗浄し歯を元に戻し周りの歯と固定します。 抜けてから時間が経過していなくて、汚染されていないほど歯が着く確率が高いです。
 顎をぶつけた時、上下の歯を噛み合わせたとき、いつもと噛み合わせが違っていたり、関節以外のところが開くように動いたり、逆に口が開かなくなってしまったときは骨折の可能性があります。
 押すとかなり痛む場所があれば骨折の可能性があります。また、ぶつけた箇所以外の場所が骨折している場合があります。早めに受診して歯科のレントゲン写真で顎の骨折があるか診察を受けましょう。
 治療は、歯科の外来で可能なものから、大きな病院の口腔外科等で手術が必要な場合もあります。